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やっちゃいました。(爆

日本語のSSに、チャレンージしました。タイトルはフランス語なんですけと。(爆

アルシェリ甘文です。

時間がないっといってたのに(苦笑

期末テストはあと三週もたたないのに、我ながら勇気の要ることを、、、(汗

大好きなextramfさんにチェックして貰いました。暖かい言葉も貰いました!大感謝ですQwQ

ありがとうございます!

皆さんに微かな萌えでも感じられるのなら、幸せです。

つつきにどうぞv

 

 


 

Je vous aimerai jusqu'à la fin de temps

 

 

 

学校の休憩時間が始まったとたん、早乙女アルトは『銀河航空ジャーナル』に夢中になっていた。

後ろの席にいたシェリルは、自分の席から離れ、アルトの右席に座り、声をかけた。

「ね、アルト、ちょっと付き合って頂戴」

反応なし。

「アルト!」

「ん」

あまりにもぞんざいな答えに、シェリルは少しムッとなった。

そして、なにかを思いついて、悪戯っぽく微笑んだ。

「!? おま、いきなりなにを!?」

いきなり脇辺りをつつかれ、アルトは軽く悲鳴をあげた。慌ててシェリルの左手を掴み止め、彼女に向き直った。

「だって、退屈だもん」

「だもんって、子供かお前は」

呆れた顔で、アルトは答えた。

「いいから、少し大人しくしていろ。すぐ読み終わるから」

そして再び『銀河航空ジャーナル』に視線を戻した。

「なによ、アルトの癖に…」

そういいながら、未だにアルトが掴んだままの自分の腕をみて、ちょっと照れくさそうに、密かに笑った。

たまにこういうのも、悪くないと思えた。

少しの間、シェリルは、ただ静かにアルトの読書に付き合った。

何分か経って、することのないシェリルは、新しい悪戯を思いついた。

あたりまえのように、ごく自然にシェリルの手を握って自分の太ももに置いたアルトをチラチラと見て、ポケットから愛用のサインペンを取り出し、アルトの腕に文字を書き始めた。

「これでよし!」

アルトの腕に書いたものを再チェックし、間違ってないと確認したシェリルは、満足そうに笑った。

一旦、記事を読み終わったアルトは、シェリルの独り言にそちらを見た。自分の腕を見て声をあげる。

「なんだこりゃ!? シェリル! 人の腕になにを!?」

腕の上に七色の文字の羅列に驚いた。

「なにって、見れば分かるでしょ? らくがきよ~」

シェリルは上機嫌で答えた。

「だから! なぜこれを! って言うか、なに書いたんだ?」

 

Spmet ed nif al ?u'qsuj iaremia suov ej.

 

らくがきは、アルトの分からない言葉だっだ。

「馬鹿につける薬はないっ、ただそれだけよ」

ニコニコして、シェリルは立ち上がった。

「ま、そろそろ授業が始まるよ、席に戻るわ」

ウインクして、彼女は帰った。

「くっそお、これ、落としづらいじゃん」

擦ったぐらいでは虹色の文字は掠れもしない。

腕に書いた文字を睨んで、どうやって仕返しするのかを考えながら、アルトは次の授業の準備をし始めた。

 

* * *

 

午後、SMSにて。

「ああら、そこ、どしたの?」

男子更衣室で着替え終わったあと、アルトはボビーに腕の文字について聞かれた。

「ああ…今朝シェリルのやつにやられだんだ、たく、人が雑誌読んでるのに…」

ブツブツ悪態をつく。

「あいかわらず、仲良しね」

ボビーは少し感嘆した。

大戦の後、公認の仲になっても、この二人には軽い口喧嘩が日常茶飯事。

身近の人は全員、呆れて仲裁しようなんて考えもしなくなった。

(生活のスパイスっというべきかしら?)

と、ボビーは考えた。

「それにしても、なに書いたの?」

「さあ…馬鹿につける薬はないっだって、あいつのことだ、たぶん嘘だろ。あとで調べる」

「変ね、フランス語? それにしても、おかしいわ」

アルトの腕に顔を近づけて、文字を読んでみた。確かにシェリルはフランス語を使っている。でも、どう見ても、これは読めない。

 

Spmet ed nif al àu'qsuj iaremia suov ej.

 

 

(だいだい、Spmetって、ラテン系の言葉では無いわよね。インドあたりかしら)

「調べてあげるわ、手貸して」

好奇心に燃えたボビーはそういって、アルトの右腕を掴んだ。

「ちょっ、やっ、あの、後で自分でやるから! おい!?」

ボビーの力に勝てないアルトであった。

「照れない照れない、皆に秘密するわ。あんたじゃ無理でしょ? 上下反対に書いてるから」

たしかに、アルトから見て右腕に書かれた文字は逆さまになる。既知の言語ならともかく、この変な文章を読み、メモするのは難しい。

「だが…」

これは俺宛だ。シェリルから、俺に。アルトは、そう言えなかった。笑われたくなかった。

「はい、これでよし。後で結果を教えるわ。訓練、頑張ってね」

メモをとった後、ボビーは更衣室を出た。

アルトに出来ることは、変なことを書かれてないように、と祈る事だけだっだ。

 

* * *

 

「おっかしいわね、一体、何語?」

すべての手段を使い果して、未だに答えに辿り着けないボビーは、首を傾げた。

「何をしているんですか?」

「ミーナちゃん、ちょうどいいわ、これ、何語だと思う?」

天才少女の彼女なら、わかるかも。

「うん…さあ? おかしいですね、見覚えがない…」

「なになに? 見せて。あれぇ、分かりません…ボビー大尉、どこからその文章を?」

ラムも話を聞いて参加した。

「シェリルちゃんがアルト中尉の腕に書いたの」

ボビーが、アルトとの約束をすっかり失念したのは、答えを探すのに夢中になったからだ。

「へええ、ほんっと、仲良しね」

ラムはボビーと同じ反応をした。

「見せてもらおう」

「かっ艦長!?」

三人仲良しハモった。

「うむ、これは、逆に書かれるのでは?」

艦長は、人差し指で文字列を右から左へなぞった。

「逆!?」

「文字を逆から並べ、もう一度検索してごらん」

 

Je vous aimerai jusqu'à la fin de temps

 

たしかに、フランス語らしい言葉になったようだ。

今度は答えがすぐにでた。

「あら…」

「やだー! これなに? 恥かしい~」

少し顔を赤らめたミーナは、歓声を上げた。

「ほほう~、熱いね~シェリルは」

ラムも、ニヤニヤした。

「若いな、ふふん」

艦長も、少し笑った。

「ほんっと、素直じゃないね、あのコったら。こんな方法をつかって、あの朴念仁が分かるはずないじゃない」

ボビーは、答えを紙にかいて、ポケットに入れた。

 

* * *

 

「はーい、これ、解けたわ。大変だっだわよ、探すの。艦長がいなかったら、分からないままだったかも」

「え? 艦長まで?」

アルトは軽くうろたえた。

「ふふふ、シェリルさんを大事にしなさい、アルト中尉」

ミーナは、通りすがりにアルトの耳元で囁い。。

「は?」

(なんでここで、ミーナがででくる? っていうか、一体、何人に聞いだんだ? ボビーのやつは?)

ただでさえ、ボビーに知られて後悔していたのに。

メモを開いて、答えをみたとたん、アルトは固まった。

「素晴らしいわ、とろけちゃいそうな愛の言葉よv」

「…」

どう反応するのかを迷ってるのか、それとも衝撃で頭の中が真っ白になったのか、アルトは黙っていた。

「早く帰りなさい。ちゃん~と、返事をするのよ?」

「…はい。分かりました」

目の前の人達の反応を見る勇気がなく、顔を下に向けたまま、アルトはその場をさった。

「…美人って、罪よね~」

「ね~。あんなに耳まで真っ赤になって、かわいい~v ドキっとしちゃう」

 

メモに書いたのは原文、そしてボビーが見つけた英訳。


 

Je vous aimerai jusqu'à la fin de temps


I will love you till the end of time

 

 

あなたを時の最後まで愛している。

 

 

 

帰り道で頬を染めたまま、嬉しさが顔に現れないよう必死に頬を引き締めているアルト。

後に、このエピソードがSMSで話題となって、ルカ経由で聞きつけたシェリルに怒られることになるのだが、この時のアルトには想像もできなかったのである。

 


 

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